Siemens(シーメンス)とHumanoidは、フィジカルAIを活用した車輪型ヒューマノイドロボットを工場へ試験導入した。自律的なロジスティクス業務において、1時間当たり60個の処理能力や高い成功率などの目標指標を達成した。
Siemens(シーメンス)と英国のスタートアップ企業Humanoidは2026年4月16日(現地時間)、フィジカルAI(人工知能)を活用した車輪型ヒューマノイドロボット「HMND 01 Alpha」を、Siemensのエレクトロニクス工場へ試験導入したと発表した。自律的なロジスティクス業務において、目標とするパフォーマンス指標を達成した。
HMND 01 Alphaは、産業環境向けに専用設計されたロボットだ。独自のAIフレームワークである「KinetIQ」を搭載し、全方向車輪型モビリティプラットフォームと高度な操作機能を組み合わせている。ドイツのエアランゲンにあるSiemensの工場において、人間のオペレーターに代わり、運搬用コンテナのピッキングや搬送、配置といった作業を自律的に実行。1時間当たり60個のコンテナ処理能力や8時間以上の稼働時間、90%を超える自律的なピッキングアンドプレースの成功率を記録した。
開発には、NVIDIAのフィジカルAIスタックを採用。エッジコンピューティング向けの「NVIDIA Jetson Thor」やシミュレーション向けの「NVIDIA Isaac Sim」などを統合した。シミュレーションを優先したハードウェア設計により、アクチュエーターの選定や関節強度、質量配分を仮想空間で最適化した。これにより、従来は18〜24カ月を要していたプロトタイプの開発期間を7カ月まで短縮することに成功した。
運用基盤には、オープンなデジタルビジネスプラットフォーム「Siemens Xcelerator」を活用。デジタルツインやAIを活用した認識機能、統合制御、産業用通信ネットワークなどを通じて、ロボットを製造現場の資産として統合した。生産システムや無人搬送車(AGV)とのリアルタイムなデータ交換、人間のオペレーターとのワークフロー同期を可能にすることで、変化する状況に動的に対応する適応行動を実現している。
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