パナソニック ホールディングスはパナソニックR&Dセンターシンガポールが構築した「視覚検査向けAIプラットフォーム」のライセンス提供を開始する。インフラ点検や品質検査などの自動化、高度化に貢献する。
パナソニック ホールディングスは2026年3月13日、パナソニックR&Dセンターシンガポールが構築した「視覚検査向けAIプラットフォーム」のライセンスをグローバルに提供すると発表した。
視覚検査向けAIプラットフォームは、データの活用から学習、検証、導入、報告、運用監視まで、AI(人工知能)導入に不可欠なプロセスをまとめて管理できるEnd-to-End型の基盤だ。ドローンやロボット、監視カメラ、産業用PCなど、多種多様なデバイスを同一のアーキテクチャで運用できる柔軟性を備えている。これにより、個別のシステム開発に伴う負担を軽減し、PoC(概念実証)から商用展開へと円滑なスケールアップが可能になる。
技術的な特徴として、データの管理にブロックチェーン技術を採用し、検査データの信頼性を高めている。運用形態は、超低遅延運用やデータ主権に配慮したオンプレミスのほか、クラウドや両者を組み合わせたハイブリッド形式に対応する。
実用面では、建築物の外壁点検や監視カメラによる安全管理、製品検査といった、実運用を通じて洗練されたワークフローを実装している。また、監査や説明責任に役立つレポート作成支援機能も備え、現場への実装において制度準拠に向けた設計、運用を支援する。
なお同プラットフォームは、優れた堅牢性と拡張性が評価され、シンガポールのドローンサービスプロバイダーであるNovaPeak(ノバピーク)の外壁点検ソリューション「LiveInspect.AI」に採用されている。
パナソニック ホールディングスは今後、建設、インフラ、製造、物流などの分野において、国内外のパートナーとの協業を拡大していく。パナソニックR&Dセンターシンガポールは1990年からデジタル技術に関する知見を蓄積しており、近年は多様な分野でAIを中心に技術開発を進めている。これらの技術知見をプラットフォームとして提供することで、社会インフラの安全性向上や現場の省人化に寄与する。
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