アステリア Artificial Recognition TechnologyとJAOPSは、宇宙ロボットのシミュレーション、テストプラットフォームの共同開発に着手した。宇宙環境を高精度に再現し、ロボット開発の工数、コスト削減に寄与する。
アステリアは2026年3月4日、同社の連結子会社となるアステリア Artificial Recognition Technology(アステリアART)とJAOPSが、ロボットのシミュレーションおよびテストプラットフォームを共同開発すると発表した。宇宙環境を高精度に再現し、開発サイクル全体を短縮できる。
共同開発では、アステリアとアステリアARTが提供するロボットアプリケーション向け継続的シミュレーションプラットフォーム「Artefacts(アーテファクツ)」を基盤とする。
Artefactsは、バーチャル上で稼働テストやシミュレーションを一括管理できるため、実機検証を主とするロボット開発での手戻りを大幅に削減する。今回の連携により、開発工数を98%以上、開発コストを50%以上削減可能になり、これまで数カ月を要していた開発着手までの期間も最短1日に短縮できる。
JAOPSは、国際宇宙ステーション(ISS)での運用支援や月面探査機プロジェクトなどの実績を持つ、日本の宇宙運用サービスプロバイダーだ。人工衛星や探査機の監視、操作をするオープンソースシステム「Yamcs」などの技術を活用し、ミッションの規模に応じて拡張でき、長期間にわたって使い続けられる運用基盤を構築している。
アステリアARTとJAOPSは、実際のミッション運用をベースとした設計、検証ができるシミュレーションやテストプラットフォームを共同で構築し、宇宙環境での実証や開発プロセスで発生する技術的課題の解決を支援する。例えば、地上から宇宙環境を再現して開発サイクルを短縮する、実機投入前の検証体制を整えてミッションの成功率を高めるといった効果が期待できる。
両社の役割は、アステリアARTが宇宙ミッションに対応できるようArtefactsの機能強化を図り、高度な検証環境を提供する。JAOPSは、Artefacts上で実行するためのインタフェース、シナリオを設計するほか、宇宙ミッション運用の実績を生かして、実環境での応用を踏まえた運用アセットを開発する。
「中国のスペースX」銀河航天は衛星をどう量産するのか 製造デジタル基盤の全貌
フィジカルAIで変わるロボットの在り方、ヒューマノイドロボットの衝撃
異なる宇宙機関が開発した2機の宇宙ロボットによる協調制御実証に成功
NVIDIAが人型ロボット開発を加速、「Apple Vision Pro」の遠隔操作データを活用
AIカメラとノード統合プラットフォームの連携により生産現場のDXを促進Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
製造マネジメントの記事ランキング
コーナーリンク