商業スケールでPMMAケミカルリサイクル技術のライセンス提供開始リサイクルニュース

米国の大手技術ライセンサーであるルーマス・テクノロジーと住友化学は、アクリル樹脂(PMMA、ポリメチルメタクリレート)の高効率ケミカルリサイクル技術「PMMA-CR技術」について、商業スケールでのライセンス提供を開始した。

» 2026年02月10日 06時30分 公開
[遠藤和宏MONOist]

 米国の大手技術ライセンサーであるルーマス・テクノロジーと住友化学は2026年2月5日、アクリル樹脂(PMMA、ポリメチルメタクリレート)の高効率ケミカルリサイクル技術「PMMA-CR技術」について、商業スケールでのライセンス提供を開始したと発表した。

ライン増設による能力調整が容易

 両社は、2024年5月に協業契約を締結し、PMMA-CR技術のライセンス供与/商業化に向けた取り組みを進めてきた。住友化学の愛媛工場(愛媛県新居浜市)にある実証設備での技術検証を経て、両社でスケールアップを含む商業化の検討と評価を重ね、このたび、商業化に必要な要件を満たす技術を確立したと判断した。これにより、国内外の顧客への商業ライセンス供与が可能となった。

 PMMA-CR技術は、アクリル樹脂を熱分解し、原料となるMMA(メチルメタクリレート)モノマーに高効率で再生する技術で、住友化学と日本製鋼所が共同開発した熱分解技術を基盤としている。加えて、セルフクリーニング機能を持つ二軸混練押出機を採用しており、高い設備稼働率と簡便な操作性を実現。さらに、プロセス機器をまとめたモジュールパッケージとして提供可能で、ライン増設による能力調整が容易だという。

 同技術で再生したモノマーは、化石資源を原料とした材料と同等の品質で、従来品と比べて製品ライフサイクル全体の温室効果ガス(GHG)排出量を約50%削減できる見込みだ。プラスチック廃棄物や化石資源の使用量の削減に貢献する。

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