マクセルは、塩化チオニルリチウム電池と同等のサイズと出力電圧を持つ全固体電池モジュールを開発した。既存電池との置き換えを可能にすることで、電池交換頻度の低減とメンテナンス工数の削減を狙う。
マクセルは2026年1月20日、塩化チオニルリチウム(ER)電池と同等のサイズと出力電圧を持つ全固体電池モジュールを開発したと発表した。産業機器のバックアップやスマートメーター、IoT(モノのインターネット)センサーなどで広く普及しているER電池と形状の互換性を確保することで、電池交換頻度の低減とメンテナンス工数の削減を狙う。
本モジュールは、直径17.9×高さ50mmという汎用的なER電池サイズ互換の筐体を採用した。5V充電に対応し、内部には量産品の全固体電池「PSB401010H」を8個搭載しており、35mAhの容量を確保している。また、電池電圧を3.6Vに変換して出力する回路を内蔵したことで、既存のER電池を使用しているユーザーが容易に導入できる仕様とした。
ER電池は使い切りの一次電池であるため、定期的な電池交換作業や使用済み電池の廃棄が課題となっていた。本モジュールを産業機器の電源に採用することで、長期間の稼働が可能となり、生産性の向上が見込める。使用済み電池の廃棄量削減にもつながるため、環境負荷の低減にも寄与する。
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