ブリヂストンの社内ベンチャーであるソフトロボティクス ベンチャーズは「第10回 ロボデックス」において、ソフトロボットハンド「TETOTE」シリーズの新製品である「ストロングモデル-6」「ストロングモデル-12」を披露した。
ブリヂストン ソフトロボティクス ベンチャーズは「第10回 ロボデックス」(2026年1月21〜23日、東京ビッグサイト)において、ソフトロボットハンド「TETOTE」シリーズの新製品である「ストロングモデル-6」「ストロングモデル-12」を披露した。
ブリヂストン ソフトロボティクス ベンチャーズは、ブリヂストンの社内ベンチャーとして2023年1月に発足し、タイヤ事業などで培ってきたゴムの技術を生かしたソフトロボットハンドの開発に取り組んでいる。ブリヂストン ソフトロボティクス ベンチャーズ CEOの音山哲一氏は「2030年には300万人の人手が不足するといわれている中で、人とロボットが共生する社会を作らないといけない」と語る。
同社が開発するTETOTEシリーズはゴムチューブと特殊な繊維で構成されている人工筋肉を活用したロボットアームであり、物流拠点でのピッキング作業などに適したモデルをこれまで展開していた。ここに新しく重たいワークを持つことができる新製品2種を追加することで、より幅広いニーズに対応していく。「生成AI(人工知能)などのソフトウェア部分は進化を続けているが、人の動きを再現するようなハードが存在していない。人の器用な動きを再現することにわれわれは注力している」(音山氏)。
会場で披露したストロングモデル-6は、さまざまな形状のワークに対応し、安定した把持が可能。動力源はエアーで可搬重量は約6kg、可搬サイズは1辺約160mm。自動車のドアといった薄くて長い部品を扱いたいという顧客のニーズに応えた製品である。「本来であれば3人ぐらいでやるような作業もストロングモデル-6を活用することにより、1人でも作業が実施できる。われわれのメンバーが実際に現場に足を運んで、顧客と困りごとを話し込んで、この状態にたどり着いた」(音山氏)。
同じく会場で披露したストロングモデル-12は、自動車のエンジン部品といった重量のあるワークもしっかりと持ち運ぶことができる。動力源はエアーで可搬重量は約12kg、可搬サイズは1辺約80〜390mm。さまざまな形状/サイズに対応でき、重たいワークを回転させて反対側の向きで設置するといった動作も可能である。
音山氏は「われわれのアームは空気とゴムの力で動いているため、力をしっかりと吸収しながら安定して動作ができる。ハンドの横にリストカメラがついており位置ズレをしっかりと認識できるため、ある程度適当な場所にワークを置いても同じ場所をつかむことが可能だ」と強調する。
新製品のアーム部分にはニトリルカバーに繊維を編み込んだ素材を使用しており、重いワークを持つ際の安定感を高めている。音山氏は「アームの表面には凹凸をわざと作っている。スタッドレスタイヤの原理と同じように、部品についている油分などを除去して指の部分と金属が密着するようにしている」と述べている。
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