AGCとTREホールディングスは、TREグループ傘下の信州タケエイの拠点がある長野県諏訪市において、廃棄されるアルミサッシ付き窓ガラスの水平リサイクルに関する実証実験を行った。
AGCとTREホールディングスは2026年1月15日、TREグループ傘下の信州タケエイの拠点がある長野県諏訪市において、廃棄されるアルミサッシ付き窓ガラス(以下、廃棄窓ガラス)の水平リサイクルに関する実証実験を行ったと発表した。
国内では、建築物から発生する廃棄窓ガラスが年間約50万トン以上とされており、現在はその多くが埋め立てや、元の製品よりも低品質な用途に再利用するカスケードリサイクルによって処理されている。従来、廃棄窓ガラスのサッシ部分は有価で引き取られる一方、ガラス自体を有価で回収する仕組みは十分に整備されておらず、経済性の確保が課題となっていた。
そこで今回の実証実験では、廃棄窓ガラスを元の用途と同等品質のガラスへと再生する水平リサイクルを行った。さらに、産業廃棄物を削減するとともに、ガラス製造時のカレット使用比率を高めることで、CO2排出量削減と自然資本であるガラス原料の使用量節減を目指した。
具体的には、諏訪市とその周辺地域で信州タケエイが解体を行った現場で発生した廃棄窓ガラスを同社が回収/分解し、同じくTREグループのTREガラスがガラス部分をカレットに加工する工程を担った。その後、AGCがこのカレットを用いて新しい板ガラスを製造するプロセスの検証を実施した。
加えて、AGCとTREホールディングスは、廃棄窓ガラスの水平リサイクルにおける各工程のコストを算出し、サプライチェーン全体の経済性を検証。両社は、廃棄窓ガラスの回収/分解からカレット(再生原料)への加工、板ガラス製造に至るまでの各工程を検証し、同スキームが適切に機能することを確かめた。
各社の役割に関して、信州タケエイが廃棄窓ガラスの回収/分解作業、コスト分析と物流網の検討を行い、TREガラスがガラスカレットの製造および品質検査を担当し、AGCが横浜テクニカルセンター(YTC)でガラスカレットを原料とした板ガラス製造の検証を担った。
今後、AGCとTREホールディングスは、ガラスリサイクルに関する経済性の検証を継続し、全国で窓ガラスの資源循環を推進する体制の構築を目指していく。
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