三菱電機は、運転時のドライバーの居眠りやわき見を感知する「ドライバーモニタリングシステム」の映像から得た脈拍数や車両制御情報を融合させることで、運転中のドライバーの飲酒状態を推測する技術を開発した。
三菱電機は2025年12月16日、運転中のドライバーの飲酒状態を推測する技術を開発したと発表した。運転時のドライバーの居眠りやわき見を感知する「ドライバーモニタリングシステム(DMS)」の映像から得た脈拍数や車両制御情報を融合させることで検知する仕組みだ。
DMSの映像を分析して得られたドライバーの脈拍数、目の動きやハンドル/アクセル操作などの車両制御情報を組み合わせてAI(人工知能)を活用することで、運転中のドライバーの飲酒状態を推測する。飲酒に伴う表情変化が乏しいケースでも、脈拍数を判断基準に用いることで、飲酒状態を高い精度で検知できる。
技術的な特長として、近赤外カメラで得られたドライバーの顔映像から、脈動に伴う血液流量変化による皮膚反射の微小輝度変動を抽出することで、接触することなく脈拍数を計測可能とした。また、アルゴリズムを改良することで走行時の外乱を抑え、脈拍数の変化への追随性を改善させることにより、飲酒による交感神経活性化を原因とする脈拍上昇を高い精度で検出できるようにした。新たに開発した飲酒状態を判定するAIには脈拍数データを判定要素として追加されているため、飲酒による表情変化があまりないケースでも、覚醒度低下を高精度に感知できる。
飲酒運転を防ぐ方策として、アルコール/インターロックを導入する国もあるが、同方式には、エンジン始動後の飲酒を判定できないという問題がある。また、カメラ映像から顔や目の状態で覚醒状態を推測する技術もあるが、飲酒に伴う覚醒度の変化がどのように表情に影響を与えるかに関しては個人差があるので、表情変化だけでは覚醒度低下を高精度に判定するのは難しかった。
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