クラウドカメラサービスに生成AIによる画像分析機能を追加：人工知能ニュース

ソラコムは、同社が提供するクラウドカメラサービス「ソラカメ」に、生成AIを使った画像分析機能「ソラカメAI」を追加した。データを見て判断する作業をAIが補完し、日常業務の効率化とリスク早期把握に貢献する。

[MONOist]

　ソラコムは2025年11月11日、同社が提供するクラウドカメラサービス「ソラカメ」に、生成AI（人工知能）を使った画像分析機能「ソラカメAI」を追加し、先行提供を開始した。

ソラコムクラウドカメラサービス「ソラカメ」に新機能「ソラカメAI」を追加 出所：ソラコム

　ソラカメAIは、利用者が分析したいカメラを選び、例えば「駐車場の車の台数を数えて」のように日本語で指示を入力すれば、AIが静止画を自動分析し、その結果が通知される。「目で見て判断する作業」をAIが補完し、日常業務の効率化とリスク早期把握に貢献する。

日本語での指示と結果のイメージ［クリックで拡大］ 出所：ソラコム

　専用のシステム構築や専門スキルが不要で、ブラウザ上で操作できる。現場の担当者がカメラの画像を見ながら分析結果を確認したり、内容を調整したりできる。カメラの設置と簡単な設定だけでAI分析を業務に取り入れられるため、IT専任者がいない現場でも運用可能だ。

　ソラカメは、製造、建設、物流、小売など、さまざまな現場で導入が進んでいる。映像データの増加とともに、全てのデータを人手で確認するのは困難になり、自動分析へのニーズが高まっていた。今回ソラカメAIが追加されたことで、分析のタイミングや通知先を指定すれば、結果をメールで自動受信できるようになった。

ソラコムクラウドカメラサービス「ソラカメ」 出所：ソラコム

　ソラカメAIの用途は多様で、製造現場でのメーター読み取りや設備ランプ色の確認、建設現場での安全装具の未着用検知に利用できる。小売店ではレジの混雑検知や棚在庫の推定などに加え、駐車場の車両カウント、転倒検知などにも活用できる。

　料金はカメラ1台当たり月額550円（税込）。別途、ソラカメ対応カメラとクラウドでの常時録画、モーション検知録画のライセンスまたはリアルタイムアクセスの契約が必要となる。利用の際はSORACOMユーザーコンソールからソラカメAIを選択する。先行利用版（Early Access）として提供されており、専用ページから申し込みが可能だ。

「ソラカメ」対応カメラ 出所：ソラコム

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