スマホ1台あればすぐ使えるクラウドカメラ、ソラコムが月額990円から提供製造業IoT(1/2 ページ)

ソラコムとアトムテックは2022年5月18日、ビジネス領域でのIoT(モノのインターネット)カメラ活用推進を目的とした資本業務提携を締結したことを発表した。併せて、アトムテックのネットワークカメラ製品「ATOM Cam2」を活用したサブスクリプション型のクラウドカメラサービス「ソラカメ」を提供開始する。

» 2022年05月23日 10時00分 公開
[池谷翼MONOist]

 ソラコムとアトムテックは2022年5月18日、ビジネス領域でのIoT(モノのインターネット)カメラ活用推進を目的とした資本業務提携を締結したことを発表した。併せて、アトムテックのネットワークカメラ製品「ATOM Cam 2」を活用したサブスクリプション型のクラウドカメラサービス「ソラカメ」を提供開始する。

ATOM Cam 2の外観[クリックして拡大]

高品質、高機能な低価格カメラを展開

 今回の資本業務提携を通じて、IoT通信プラットフォームやIoT向けデータ通信サービスを展開するソラコムが、ネットワークカメラ「ATOM Cam」シリーズを展開するアトムテックに出資する。ソラコムが持つビジネス領域でのIoT活用の知見や技術に、アトムテックが保有する製品/サービス、技術を組み合わせることで、ビジネス領域でのIoTカメラ活用推進に向けた取り組みを進めるとしている。

ソラコム 代表取締役社長の玉川憲氏(左)とアトムテック 代表取締役の青山純氏(右)

 アトムテックは富士通の開発部門などを経験した同社 代表取締役の青山純氏が2019年に創業したスタートアップである。主力製品であるATOM CamシリーズはフルHDで遠隔モニタリングを実現できるWi-Fi対応の小型カメラで、高機能でありながら低価格で導入できる点などが市場で評価されている。

アトムテックの青山純氏の経歴[クリックして拡大] 出所:ソラコム

 2020年のクラウドファンディング開始から反響が寄せられており、シリーズ累計で15万台超、ユーザー数は10万人超という実績がある。同社のビジネス戦略について青山氏は「日本ブランドにこだわり、海外製品を超える高機能性や初期不良のリスクを抑えた高品質性を実現している。また、流通や販売、広告宣伝のコストダウンを通じて、製品を低価格で提供できるようにした」と説明する。

ATOM Camシリーズの展開実績[クリックして拡大] 出所:ソラコム

 ATOM Camシリーズはコンシューマー向け製品として展開する他、小売、製造、建築、福祉介護などビジネス領域での導入事例も多くあるという。例えば製造業では、工場内にいる従業員の居場所を遠隔から把握するといった用途などで活用されている。

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