ラティス・テクノロジーのVR検証ソリューション「XVL VR」が、HTC製のVRデバイス「Vive Focus Vision」に対応した。アフターサービスや保守現場での作業検証、教育、レビュー、展示会など幅広い用途に対応する。
ラティス・テクノロジーは2025年11月18日、XVLを活用したVR検証ソリューション「XVL Studio VR オプション(XVL VR)」が、HTC製の最新VRデバイス「Vive Focus Vision」に対応したと発表した。アフターサービスや保守現場での作業検証、教育、レビュー、展示会など幅広い用途に対応する。
製造業では現在、熟練者の技能継承や多拠点での教育の効率化が課題となっている。XVL VRは、3Dデータを基に分解、組み立て、交換といった作業手順を仮想空間上に実寸大で再現し、現物なしに安全に訓練や検証を実施できる。
Vive Focus Visionに対応したことで、従来機の「Vive Focus 3」よりも装着負担が軽減し、長時間の使用でも疲労を抑えられる。手元や周囲を確認しつつ操作可能な高解像度カラーパススルー機能により、初心者でも安全に操作できる。また、従来のVR環境を踏襲しつつ、PCストリーミングによる運用で快適性が向上した。
活用例として、実機を使わず仮想空間での技能訓練や複数拠点で3Dデータを共有する遠隔レビュー、軽量な機材の利点を生かす展示会でのデモを挙げる。設計やサービス担当者が同じ視点で検討できることで、教育や標準化を促進できる。
同社は今後、アフターサービスや生産現場でのデジタル実機体験の普及を加速させる方針だ。また、教育履歴を管理する機能や、デジタルヒューマンと連携した姿勢および負荷分析機能などを追加し、人材育成と現場の安全性向上を支援する。
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