車載ソフトウェアを扱う上で既に必要不可欠なものとなっているAUTOSAR。このAUTOSARを「使いこなす」にはどうすればいいのだろうか。連載第39回は、AUTOSARの活動の一部でも取り入れられる予定の「コードファースト/Code First」について考えてみる。
もうあっという間に11月です。
近年は、熊などの出没情報がひっきりなしに入ってきて不安になる時期でもあります。
写真は、熊被害にあったカボチャです(実例として保存していただいていた物で、時間が経過したので少しカビが生えてしまっていますがご容赦ください)。
直径約20cmの硬いカボチャに、こんな傷が簡単につくのですから、本当に恐ろしいですね。
また、いつも文化の日(11月3日)前後に、周囲の方々よりも早めにスタッドレスタイヤに履き替えるのですが、今年は既に何度か霰が降りました。
山の幸の不作、熊の出没と早い降雪やドカ雪、どれも気候の極端化に関係しますので、安全や気候の穏やかさのために、それをただ祈るばかりではなく、少しでもエネルギー消費を減らすなどできないかと考えてしまいます(そして、体重も……)。
さて、自然の変化に敏感になるこの季節、技術の世界でも変化が訪れています。AUTOSARの新リリースや今回のテーマとなるコードファーストアプローチなど、注目すべき動きが続いています。
11月は、毎年のAUTOSAR改訂時期でもあります。
AUTOSARの次バージョン「R25-11」のリリースは、2025年11月27日に予定されています。
なお、この日程はAUTOSARパートナー(会員)向けリポジトリ内でのリリースの予定であり、従来同様、AUTOSAR公式Webサイトでの一般公開はそのしばらく後となるかと思います。
同年12月4日には、R25-11 Release Eventが開催されます。
今回のリリースでの変更内容や、現在立ち上げ準備中のAUTOSAR Common Adaptive Platform Implementation(CAPI)に関する最新状況の説明などがございます(CAPIが取り入れようとしている「コードファースト/Code First」アプローチについては、この後少し解説いたします)。
本イベントでは、同一内容での講演セッションが2回繰り返されます。日本からですと、17時(UTCで午前8時)開始の第1セッションが参加しやすいでしょう。こちらには日本語、中国語、英語の字幕が付きます(日本時間の24時(UTCで午後3時)開始の第2セッションは、英語の字幕のみです)。
前回掲載時点では「2026年7月28〜30日に米国デトロイトで開催」とお伝えしましたが、その後変更があり(イベント告知開始後の変更だったので私も驚きました)、新たな日程/開催地は「2026年6月9〜11日に中国の上海で開催」となりました。
講演の募集につきましても、期限が2025年12月15日に延長されています。方向性は変わっていませんが、より具体的な表現に変わり「Combining Open Source, Community Source and Commercial Automotive Software: Challenges and Solutions(オープンソース、コミュニティーソース、自動車向け商用ソフトウェアの統合:課題と解決策)」となっています。
なお、例年通りイベントスポンサー募集についてもご案内が始まるかと思います※1)。詳細は以下のAUTOSARのWebサイトをご覧ください。
⇒第17回AUTOSAR Open ConferenceのWebサイト
※1)先日、欧州のAUTOSAR事務局メンバーや弊社パートナー企業の方々と会話していて、イベント出展に関する日本と欧州の考え方の違いに驚かされました。
日本とは違い欧州では、イベントスポンサー申し込みがイベント開催直前(例えば開催初日の2週間前)まで可能な場合が多いとのこと。逆に、「え、日本ではそんなに早く締め切られるの?」と驚かれました。
神奈川県横浜市(ボッシュ株式会社本社、最寄り駅:センター北駅)で開催予定のこちらのイベントでも、AUTOSARによる講演を予定しております。お申し込みは以下のWebサイトからどうぞ(参加費は無料です)。
⇒Eclipse SDV Community Meetup Japanの参加申し込みWebサイト
パシフィコ横浜で開催予定の「EdgeTech+ 2025」にAUTOSARパビリオンとして、パートナー各社/団体とともに出展します。EdgeTech+ 2025については以下のWebサイトからご確認ください。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
組み込み開発の記事ランキング
コーナーリンク
よく読まれている編集記者コラム