飛び石試験では、自動車の走行中に跳ねた石や巻き上がった砂など、飛行物体による衝突を模擬的に検証する。環境下に合わせた石や砂を用意し、専用の検査装置で試験対象のボディー材にぶつけることで、どれくらいのキズが発生するかを確認する。
オゾン試験では、人工的に発生させたオゾン環境に検証物を実際にさらして、耐オゾン性を評価している。具体的には、専用の検査装置に製品を入れ、大気中に存在するオゾンが検証物にどれくらいの亀裂やひび割れを発生させるのかを確認している。
スプラッシュ試験は、雨や雪でぬれた道路の走行を模した試験である。エンジンルーム内など高温になる箇所に取り付けられた製品が、ぬれた道路を走行した際の水たまりによる水跳ねを想定して試験を行う。高温に熱した試料に対して0℃に近い泥水を放出することで、熱による衝撃や防水性を評価できる。
OKIエンジニアリングは、今後も信頼性評価や環境評価サービスで長年の間培ってきたノウハウを生かして、先進設備や適切な運営体制の下、業界に合った品質サービスの提供を続けていく。佐藤氏は「新たな認証試験が加わることで、国内最多クラスの21項目でISO/IEC 17025に対応する環境試験を実施できるようになった。今後も認定項目を順次拡大することで自動車業界だけではなく、特にグローバル展開を考えている顧客に向けて強力な支援体制を整えていく」と述べている。
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