ペットボトルキャップを原材料に使用した国内完結のリサイクルプロセス:リサイクルニュース
日本山村硝子は、TRIFE DESIGNとイノベックスとの協業事業により、ペットボトルキャップを原材料に使用したポリエチレンとポリプロピレン製の「モノフィラメント」を開発した。
日本山村硝子は2025年9月18日、TRIFE DESIGNとイノベックスとの協業事業により、ペットボトルキャップを原材料に使用したポリエチレンとポリプロピレン製の「モノフィラメント」を開発したと発表した。
モノフィラメント[クリックで拡大] 出所:日本山村硝子
同協業事業は、TRIFE DESIGNが運営するアップサイクルプロジェクト「ReTA BASE」の一環で、TRIFE DESIGNはプロジェクト全体のディレクションとデザインを担当した。日本山村硝子は、工場内廃棄ペットボトルキャップを選別と洗浄して再生原料化し、イノベックスは再生原料を利用したモノフィラメントを製造した。
アップサイクルプロジェクト「ReTA BASE」[クリックで拡大] 出所:日本山村硝子
開発したモノフィラメントは、国内完結のリサイクルプロセスにより、輸送費用と金型を使用しない方法で多額の初期費用を抑えられる。プラスチック廃棄物の有効利用を目的として、環境負荷の低減に貢献し、さまざまな用途で活用が期待できる。
「ReTA BASE」による国内完結のリサイクルプロセス[クリックで拡大] 出所:日本山村硝子
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