ロームとシェフラー、協業により新型高電圧インバータブリックを量産開始電動化

ロームとシェフラーは、戦略的パートナーシップに基づき、中国大手自動車メーカー向けにロームのSiC MOSFETベアチップを組み込んだシェフラー製新型高電圧インバータブリックの量産を開始した。

» 2025年09月24日 16時00分 公開
[MONOist]

 ロームとシェフラーは2025年9月9日、戦略的パートナーシップに基づき、中国大手自動車メーカー向けにSiC MOSFETベアチップを搭載した新型高電圧インバータブリックの量産を開始したと発表した。

キャプション インバータブリック[クリックで拡大] 出所:ローム
キャプション SiC MOSウエハー 出所:ローム

 同インバータブリックは、電動パワートレインの根幹をなす重要部品であり、電気自動車の効率と性能に大きな影響を与える。電気自動車のトラクションインバータとしては一般的な800Vを超える最大バッテリー電圧に対応し、最大電流は650Armsだ。ロームのSiC技術で、高出力かつ高効率を維持しながらのコンパクトな設計ができる。

 両社は、2020年から戦略的パートナーシップを構築している。2023年にはSiCパワーデバイスの長期供給契約を締結し、電気自動車の高性能化に不可欠なSiCチップの供給体制を強化した。

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