ユーシーテクノロジとマクセルフロンティアは、ITRON仕様の既存RTOSから国際標準準拠の「μT-Kernel 3.0」への移行支援と、EOLマイコンの代替選定、基板改版サービスをワンストップで提供を開始する。
ユーシーテクノロジとマクセルフロンティアは2025年8月28日、ITRON仕様の既存RTOSから国際標準準拠の「μT-Kernel 3.0」への移行支援と、EOL(サポート終了)マイコンの代替選定、基板改版サービスをワンストップで提供を開始すると発表した。
ユーシーテクノロジは、μT-Kernel 3.0への移行を支援する。Arm Cortex-M/AやルネサスRX/RHなどの幅広いマイコンに対応し、TrustZoneなどの高度セキュリティ機能もサポート。国内500社以上に採用されたRTOS「Smalight」ユーザーの移行実績や、ミドルウェアやデバイスドライバの開発、移植ノウハウを生かす。
マクセルフロンティアは、EOLマイコンの代替選定、基板改版サービスを提供する。ルネサスH8/SHシリーズなどを対象に、代替選定から基板設計、製造まで一括対応。FPGAソース変換などの豊富な実績を活用し、部品点数削減やワンチップ化による小型化、コスト最適化を提案する。
国内の組み込み機器は、ITRON系の安定運用が多い一方、IoT(モノのインターネット)化の進展で高機能化、セキュリティ強化、国際標準化対応の要請が高まっている。両社は今後も、製品ライフサイクル全体を見据えた提案で、国際標準化とセキュアなIoT時代のものづくりを後押ししていく考えだ。
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