JX金属が独自開発し、主力製品の製造に活用してきた高性能な粉体シミュレーションソフトウェア「UX-DEM」が社外提供される。
JX金属は2025年9月2日、自社開発した粉体シミュレーションソフトウェア「UX-DEM」の社外提供を開始したと発表した。
シミュレーションソフトウェアは、複雑で多様な検証条件をデジタル空間で再現し、迅速かつ低コストで最適条件を絞り込むことができることから幅広い分野で利用されている。
中でも、粉体シミュレーションソフトウェアは、球形/非球形粒子の粉砕、混合、輸送、ふるい分けなどのプロセスに対応し、粒子の位置、速度、回転速度、衝突エネルギー、摩耗、発熱、消費電力など、多様な情報を取得可能だ。そのため、同社ではシミュレーションソフト群の中で粉体シミュレーションソフトウェアをソリューションの中核に位置付けている。
UX-DEMは、高機能ながらも直感的な操作性に対応し、習熟度の浅い社員でも複雑な条件の粉体シミュレーションが行える。そのため、JX金属の主力製品であるスパッタリングターゲットをはじめとするさまざまな製品の開発やプロセス開発で利用されている。今回の社外提供開始を機に、同社では、チュートリアル形式のマニュアル、専門家によるサポートを備え、より実用的かつ導入しやすいサポート体制を構築した。
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