ソニーマーケティングは、Mini LEDバックライトと独自のローカルディミング技術「Backlight Master Drive」を搭載した、医療用4K液晶モニター「M1シリーズ」の27型と43型を発売した。
ソニーマーケティングは2025年8月4日、Mini LEDバックライトと独自のローカルディミング(部分駆動)技術「Backlight Master Drive」を搭載した、医療用4K液晶モニター「M1」シリーズの27型と43型を発売した。さまざまな医療映像を細部までクリアに映し出せる。
M1シリーズは、4K(3840×2160ピクセル)解像度のLCDパネルとMini LEDバックライトを採用。細部まで明暗調整が可能になり、視認性が向上した。ローカルディミングピークを用いることで、輝度は27型の「LMD-27M1MD」が2250cd/m2、43型の「LMD-43M1MD」が2000cd/2で、コントラスト比は100万:1を達成している。
HLG(Hybrid Log-Gamma)およびPQ(Perceptual Quantization)準拠の信号を入力し、ガンマをHLGかPQに設定することで、HDR(ハイダイナミックレンジ)信号の明部と暗部の再現性を向上できる。また、4Kの放送規格「ITU-R BT.2020」準拠の広色域にも対応する。
明るさの自動調整機能を搭載しており、手術室の照明環境に応じてモニターの明るさを最適化する。高照度下での反射を抑える「アンチリフレクション・テクノロジー」や、左右および上下反転、ピクチャーインピクチャー(PIP)/ピクチャーアウトピクチャー(POP)表示にも対応。独自の冷却システムによるファンレス構造により、周囲の空気の乱れを抑制する。
パッケージ材にはパルプモールドを採用し、発泡スチロールを不使用とするなど環境負荷低減にも配慮した。従来モデルに比べ、バージンプラスチック使用量を27型で約84%削減している。
なお32型の「LMD-32M1MD」は、2025年2月より販売を開始している。同シリーズは、高精細かつ視認性の高い表示性能により、手術や検査など高い精度が求められる医療現場を支援する。
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