Stratasys(ストラタシス)は、トヨタ自動車の生産技術グループが、同社との戦略的提携を通じて生産現場でのイノベーションを加速させることを発表した。
米Stratasys(以下、ストラタシス)は2025年8月7日(現地時間)、トヨタ自動車(以下、トヨタ)の生産技術グループが、同社との戦略的提携を通じて生産現場でのイノベーションを加速させることを発表した。
トヨタは、生産現場に高度な3Dプリンティング技術をシームレスに統合し、工具や固定具、治具などについて、初期コンセプトから実用的なプロトタイプまで、わずか1日で製作できる体制を整える。
10年以上にわたるストラタシスとのパートナーシップにより、トヨタのエンジニアは過酷な工場環境に耐える産業用グレードの3Dプリンタと先進材料を活用できるようになった。ストラタシスの高性能ポリマー材料を用いることで、外部サプライヤーへの依存やリードタイムを削減し、エンジニアリングチームは迅速な試作や改良が可能となり、変化する生産ニーズに素早く対応できるようになった。
トヨタは現在、北米の各拠点でストラタシスの3Dプリンタ「F3300」「F900」「Origin One」「F770」「Neo800」「H350」「F370」「J850」「Fortus 450mc」を導入し、堅牢(けんろう)な工場用ツールや最終用途部品、機能試作の製造に役立てている。また、北米事業全体でストラタシスの産業用3Dプリンティングソリューションを導入することで、現場のアイデアを耐久性の高いカスタムツールへと具現化し、作業プロセスの効率化や作業員の安全性向上を実現している。
こうした取り組みを支えているのが、2023年1月にトヨタが開設した社内アディティブマニュファクチャリングセンター「Toyota Add Lab」(以下、Add Lab)だ。同センターは、研究開発と工場におけるイノベーションの加速を目的とする。
Add Labの支援に基づく具体的な成果として、トヨタのエンジニアは3Dプリント技術を用いて、ドア用組み立て治具を再設計し、わずか数日で軽量かつ人間工学に基づいたツールを製作。さらに、窓の位置合わせ治具をカスタム開発したことで、従来複数人で行っていた作業を1人で実施できるようになり、安全性と効率を高めることに成功している。
(※)本記事は制作段階で生成系AIを利用していますが文責は編集部に帰属します(ITmedia AI倫理ポリシー)。
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