おや、さらに問スターが出現したようです(図6)。まずは、問スター(3)を少し観察してみましょう。
例えば、厚さ10mmの箇所を作成する際、切り取る量(40mm)を計算して使用してしまうと、奥行きの寸法が変更された場合に厚さが10mm以上になってしまい、指示された形状とは異なるものになってしまいます(図7)。
では、問スター(3)の攻略に必要なアイテム(基礎知識)を確認していきましょう。
多くの3D CADソフトには、「平面」を作成する機能があります。例えば、以下のような操作が可能です。
この機能を活用することで、スケッチを描きたい位置や、押し出しの開始/終了位置に平面を作成できるようになり、2D図面に指示された寸法値のみを用いて3Dモデルを作成することが可能になります。
3D CADソフトによっては、機能名が異なったり、該当の機能が搭載されていなかったりする場合もありますが、筆者が普段使用している3D CADでは、多くの場合、スケッチを押し出して立体を作成する際に、押し出しの開始位置を変更したり、終了位置を設定したりすることが可能です。この機能を活用すれば、2D図面に指示された寸法値のみを使用して3Dモデルを作成することができます。
例えば、貫通穴を開ける場合には、距離を入力するのではなく、全てを切り取る設定にすることで、形状の大きさが変わった場合でも、貫通穴が開くように設定することも可能です。
お使いの3D CADにアイテム(2)の機能がない場合は、アイテム(1)の平面作成機能を活用して解決策を検討してみてください。スケッチを描く位置に合わせて平面を適切に作成することで、押し出しの開始位置を調整でき、アイテム(2)を使わなくても対応できる場合があります。
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