JR西日本は、JR紀勢本線「初島駅」において、セレンディクスと共同で建設を進めてきた「世界初」(同社)となる3Dプリンティング技術を活用した駅舎の利用開始日が決定したことを発表した。
JR西日本は2025年7月10日、JR紀勢本線「初島駅」(和歌山県有田市)において、セレンディクスと共同で建設を進めてきた「世界初」(同社)となる3Dプリンティング技術を活用した駅舎(初島駅待合所)の利用開始日が決定したと発表した。
同年3月26日に、建設用3Dプリンタで出力した各パーツの組み立てが完了し、その後、外構や内装、改札機などの設備工事を進めていたという。
初島駅待合所の利用開始日は、同年7月22日の始発からとなる。面積は9.9m2で、2人掛けベンチ、券売機、簡易ICカード改札機を備える。壁面には、みかんとタチウオをモチーフにした装飾が施されている。
同プロジェクトでは、セレンディクスが3Dプリンタ住宅で培った技術が活用されている。協力工場である立尾電設(熊本県水俣市)が7日間かけて4つの3Dプリントパーツを製造し、それらを4台のトラックで現地に搬送した。各パーツは、終電から始発までの時間帯を活用して組み立てられた(関連記事:「世界初」3Dプリンタによる新駅舎建設が完了 JR紀勢本線の初島駅で)。
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