あなたの知らない「ボタン」の世界 唯一無二の“押し放題”施設ができたワケワクワクを原動力に! ものづくりなヒト探訪記(21)(5/7 ページ)

» 2025年03月12日 07時00分 公開

【ここが知りたい! 匠の技(2)】エレベーターボタンができるまで

 ここでは、島田電機のエレベーターボタンがどのようにして作られているのかをご紹介します! 素材を切ったり削ったり、最先端の機械もたくさん使われているのですが、完成までには意外にも人の手による作業が多い点に驚かされます。島田電機のこだわりでもある、職人さんの技術にも注目しながらご覧ください。

(1)アクリル切削(せっさく)

 MC(マシニングセンタ)という機械を用いて、ブロック状のアクリルを必要な大きさ、形状に切り出します。

プログラムされた通りに、ボタンの原型となる部分が切り分けられます。奥の方には、削られたアクリル片が雪のように積もっています プログラムされた通りに、ボタンの原型となる部分が切り分けられます。奥の方には、削られたアクリル片が雪のように積もっています[クリックして拡大] 出所:ものづくり新聞

(2)ポリセット加工

 削り出したアクリルに矢印や文字などのマークを掘り込み、塗料を流して固めます。マーク部分が剥げにくく、マークを印刷するタイプのボタンに比べて表示が長持ちするのが特徴なんだそうです。マークの種類によっては、ここで文字芯(数字の0や8などを作るとき、くり抜かれる部分にはめるステンレス板)をはめ込む作業が行われます。

ボタンのマーク部分は、アクリルを削って作った溝に塗料を流し込んで作ります。マークが入って、だいぶボタンらしくなってきたのではないでしょうか? ボタンのマーク部分は、アクリルを削って作った溝に塗料を流し込んで作ります。マークが入って、だいぶボタンらしくなってきたのではないでしょうか?[クリックして拡大] 出所:島田電機

(3)バフ研磨

 高速で回転するバフ(布)にアクリルを押しあてて、研磨します。この工程によって、光沢にムラのない、きれいなボタンに仕上がるそうです。こちらも、職人さんによる手作業です!

左に見える機械が、バフ研磨機。磨きを行うことで、アクリルの表面がツヤツヤになります! 左に見える機械が、バフ研磨機。磨きを行うことで、アクリルの表面がツヤツヤになります![クリックして拡大] 出所:島田電機

(4)ボタンが完成!

 バフ研磨でボタンの表面を綺麗に仕上げたら、いよいよ完成です! 職人さんの情熱が詰まったボタン、完成までの工程を知ると、これからさらに大事に使いたくなりますね!

完成したボタンのイメージ。ちなみに、このキーホルダーは島田電機オンラインストア、もしくはOSEBA内のガチャガチャなどで購入できます!職人さんが仕上げた本物のエレベーターボタンを使っているので、とてもきれいです 完成したボタンのイメージ。ちなみに、このキーホルダーは島田電機オンラインストア、もしくはOSEBA内のガチャガチャなどで購入できます!職人さんが仕上げた本物のエレベーターボタンを使っているので、とてもきれいです[クリックして拡大] 出所:島田電機

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