三井化学、研究開発のDXを加速するラボが完成研究開発の最前線

三井化学は、千葉県袖ケ浦市の施設「VISION HUB SODEGAURA」(旧称:袖ケ浦センター)内に、新たな研究開発施設として「デジタルサイエンスラボ(Digital Science Lab、DSL)を建設し、2024年12月16日に竣工式を行った。

» 2024年12月19日 06時30分 公開
[遠藤和宏MONOist]

 三井化学は2024年12月17日、千葉県袖ケ浦市の施設「VISION HUB SODEGAURA」(旧称:袖ケ浦センター)内に、新たな研究開発施設として「デジタルサイエンスラボ(Digital Science Lab、DSL)を建設し、同月16日に竣工式を行ったと発表した。

DSLの概要

 DSLは、同社の長期経営計画「VISION2030」の早期達成に向け、計算科学、データサイエンス、ハイパフォーマンスコンピューティングを融合したデジタルサイエンスによる研究開発デジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させるために、総演算性能(倍精度理論最高値)がPetaFLOPS級のマルチアーキテクチャのハイパフォーマンスコンピューティング環境を構築した。

デジタルサイエンスラボを表現するロゴ デジタルサイエンスラボを表現するロゴ[クリックで拡大] 出所:三井化学
デジタルサイエンスラボの外観 デジタルサイエンスラボの外観[クリックで拡大] 出所:三井化学

 DSLには、研究開発部門および生産/技術部門に所属するデジタルサイエンスの専門家、エキスパート人材を集め、研究者間の交流を活発化することでシナジー効果を獲得し、新事業/新製品の創出およびサーキュラーエコノミーの実現などを行う。

 また、全国にある三井化学内の共創空間「Creation Palette」拠点をつなぐ高速通信設備を導入し、社内外のパートナーとのシームレスな共創に取り組み、オープンイノベーションを促進する。

総演算性能(倍精度理論最高値)PetaFLOPS級マルチアーキテクチャのハイパフォーマンスコンピューティング環境(左)と多様性に富んだ共創エリア(右) 総演算性能(倍精度理論最高値)PetaFLOPS級マルチアーキテクチャのハイパフォーマンスコンピューティング環境(左)と多様性に富んだ共創エリア(右)[クリックで拡大] 出所:三井化学
竣工式でのテープカット 竣工式でのテープカット。左から、三井化学 生産技術研究所長の羽佐田恭弘氏、三井化学 常務執行役員 研究開発本部長の柴田真吾氏、袖ヶ浦市長の粕谷 智浩氏、三井化学 代表取締役社長執行役員 CEOの橋本修氏、三井化学 代表取締役専務執行役員 CTOの芳野正氏、三井化学 常務執行役員 CDOの三瓶雅夫氏、エムテド 代表取締役の田子學氏[クリックで拡大] 出所:三井化学

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