Siemensは、NVIDIAのGPUを搭載した産業用PC(IPC)の新製品を発表した。同社の「Industrial Operations X」ポートフォリオとともに、高度な産業オートメーションへのAI導入を推進する。
Siemens(シーメンス)は2024年11月11日、NVIDIAのGPUを搭載した産業用PC(IPC)の新製品を発表した。NVIDIA AIソフトウェアがプリインストールされたSIMATIC Industrial OSを搭載し、産業用AI(人工知能)アプリケーションの迅速な導入を支援する。
新製品は、省スペース化に対応するコンパクトな本体に、過酷な環境でも長く使用できる高い信頼性と耐久性を備える。NVIDIA認定システム搭載のIPCとして、NVIDIA NIMマイクロサービスとエッジAIフレームワークで構築された多くのアプリケーション展開に対応し、同社の「Industrial Operations X」ポートフォリオとともに、高度な産業オートメーションへのAI導入を推進する。
新たなデバイスには、システムオンモジュールの「NVIDIA Jetson Orin NX」をベースに、低電力、ファンレス設計で高性能AIコンピューティングが可能な「SIMATIC IPC BX-35A」、高性能ワークステーション「SIMATIC IPC RW-545A」、プロダクションデータセンター向け高性能サーバ「SIMATIC IPC RS-828A」、高性能モジュラーボックスPC「SIMATIC IPC BX-59A」などを揃える。
SIMATIC IPC BX-59Aは、産業環境におけるシームレスで高性能なAI統合や管理、実行のための包括的なエンドツーエンドソリューションを提供する。
新しくリリースされた堅牢な「AI Inference Server GPU accelerated」には「NVIDIA Triton Inference Server」が搭載され、コーディングの専門知識がなくてもAIモデルの適用と実行が可能。AI Inference Server GPU acceleratedとSIMATIC BX-59Aをエッジデバイスとして組み合わせることで、現場でのAI実行が25倍高速化することを確認した。
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