他社製機械もOK、JTEKTの“なんでも相談室”は製造現場のかかりつけ医となるJIMTOF 2024(1/2 ページ)

ジェイテクトは「第32回日本国際工作機械見本市(JIMTOF 2024)」において、ユーザーの幅広い困りごとを解決する「なんでも相談室」やユーザー向けWebサービス「my JTEKT Machinery」などを訴求した。

» 2024年11月15日 07時30分 公開
[長沢正博MONOist]

 ジェイテクトは「第32回日本国際工作機械見本市(JIMTOF 2024)」(2024年11月5〜10日、東京ビッグサイト)において、ユーザーの幅広い困りごとを解決する「なんでも相談室」やユーザー向けWebサービス「my JTEKT Machinery」などを訴求した。

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解決事例数は500件を突破、必要な部署を巻き込み対応

なんでも相談室はソリューションプロバイダーの一端を担う[クリックで拡大]

 ジェイテクトが2024年に策定した「JTEKT Group 2030 Vision」では、2030年に向けて目指す姿として「モノづくりとモノづくり設備でモビリティ社会の未来を創るソリューションプロバイダー」へと変革することを掲げている。

「そこで重要なのは、われわれが作ったものを売るだけではなく、どれだけお客さまの困りごとを解決できるかだ。なんでも相談室は、本当に何でも相談を受け付けており、他社製の機械に関することでも構わない」(ジェイテクトの説明員)

 具体的には、なんでも相談室のスタッフが窓口となって相談を受け付け、内容に応じて適切な部署のスタッフを巻き込み問題の解決を図る。なんでも相談室自体は2021年に発足しており、相談自体は無料で既に500件以上の解決事例があるという。

これまでになんでも相談室が解決した事例の一部[クリックで拡大]
難削材加工や加工精度に関する相談も[クリックで拡大]

「なんでも相談室は(製造設備に関する)いわば町のかかりつけ医のような存在だ。例えば、頭が痛いといっても投薬だけで済む場合もあれば、大きな病院に行かなければならない場合もある。それと同じように、まず何に困っているのか、それに対してどんな対処が必要なのかを判断して、最適な方法を提案する」(ジェイテクトの説明員)

 ブースでは、これまでの相談事例をまとめたパネルも展示。難削材の加工や加工精度、加工時間に関するものから、安全対策や他社製設備に関するものまで内容は多岐にわたっており、既に廃業している他社製の研削盤の砥石軸から異音が発生するとの相談を受け、実機を調査して交換部品を特定して修理を行った例なども紹介した。

 さらに、来場者から寄せられた相談に対して、なんでも相談室のスタッフが他部門のスタッフも呼んで話し合いをする姿も見られた。

ブースでも赤い上着を着たなんでも相談室のスタッフが相談を受け付ける姿が[クリックで拡大]
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