マイクロジェットは、ペロブスカイト太陽電池試作用のインクジェット塗布装置「PerovsJet」を発表した。高耐液性ガラス製シングルノズルヘッドを搭載し、インクジェットによる1μm以下の薄膜形成ができる。
マイクロジェットは2024年10月9日、ペロブスカイト太陽電池試作用のインクジェット塗布装置「PerovsJet」の販売開始を発表した。有機半導体やセンサーなどの微細デバイスの試作、ナノ金属インクによる回路パターニング、インクジェット液材料の開発と評価などにも活用できる。
新製品はペロブスカイト太陽電池試作において、インクジェットによる1μm以下の薄膜形成が可能な塗布装置だ。ガラス製シングルノズルヘッドは、DMFやNMPなどアタック性が高い有機溶剤への耐性を備え、ペロブスカイト層の塗布から乾燥プロセス評価までの基礎実験を1台で対応する。
任意の液滴量と印刷解像度の設定により膜厚調整が容易にでき、0.5ml以下の少量の液材でのサンプル作製の実験が可能。2台のカメラを使った着滴と飛翔液滴の観察や、プログラマブルヒーターによる塗布や乾燥工程などの制御にも対応する。また、低湿度環境内での実験を想定した専用グローブボックスをオプションで提供する。
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