キャディは、図面データ活用クラウド「CADDi Drawer」において、3D CADデータに対応した新機能を年明け(2025年)からオープンβ版として提供予定であると発表した。
キャディは2024年10月2日、図面データ活用クラウド「CADDi Drawer」において、3D CADデータに対応した新機能を年明け(2025年)からオープンβ版として提供予定であると発表した。
新機能により、登録済み図面と3D CADデータがひも付けされ、シームレスな切り替えが可能となる。その結果、設計者はもちろんのこと、調達や製造、営業といった設計以外の担当者でも、クラウド上で3D CADデータ(3D形状)を360度回転させて任意の方向から確認できるようになり、バリューチェーン全体における業務効率化に貢献する。具体的には、製造/組み立て時の3D形状の参照や営業デモなどでの活用が見込める。
将来的には、3D CADデータに対して多様な関連データ(見積もりや発注実績、仕様書、不具合情報など)をひも付けたり、3Dの類似形状検索を可能にしたりすることで、部品の標準化や原価予測など、さらなる業務の効率化/高度化を実現するとしている。
対応する3D CADソフトおよびデータ形式は「SOLIDWORKS」「CATIA V5/V6」「Solid Edge」「NX」「AutoCAD」「Autodesk Inventor」「JT」だ。
CADDi Drawerは、蓄積された図面などの重要データの検索および利活用を可能にし、調達原価低減や業務生産性の向上などを実現するクラウドサービスだ。図面に記載の寸法/記号/テキストなどの情報を自動で読み取り、構造化データとして蓄積。図面データを独自アルゴリズムで解析して、2次元図面に描かれた形状の特徴を基に、3次元での類似性の高低を判定して必要な図面を探し出す「類似図面検索機能」などを搭載する。
同社は2022年6月にCADDi Drawerをリリースしており、製造業に関わるあらゆる職種の担当者が図面を活用することで、業務効率化やコスト削減などにつなげ、図面自体の価値を高めていくことを狙う。また、2024年4月に、見積もり業務を効率化する「CADDi Quote」をCADDi Drawerのアプリケーションとして提供開始し、製造業AI(人工知能)データプラットフォーム構想の実現を目指している。
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