国際経営開発研究所(IMD)が発表する「世界競争力ランキング」において、2023年の日本の総合順位は過去最低となる64カ国中35位だった(図9)。その理由として挙げられるのが、「ビジネス効率性」の順位の低さだ(図10)。低迷は今に始まったことではない。日本は毎年、この「ビジネス効率性」の順位が低位で推移している(図11)。
この「ビジネス効率性」を構成する要素を細かく見てみると、日本は特に「経営慣行」「生産性と効率性」「態度・価値観」が低く、これらが課題であり続けていることが分かる(図12)。
また、企業が事業に投じた資金を使って、どれだけ効率的に利益を上げたかを示す指標であるROIC(Returnon Invested Capital:投下資本利益率)について、日本(TOPIX500)、米国(S&P500)、欧州(STOXX欧州600)、中国(上海総合指数)の各企業群の値を比較してみると、日本は2009年から2021年まで最下位に位置している(図13)。
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