三菱ふそうトラック・バスは、EVのバッテリーから電極材や電解質を回収する実証実験を始める。
三菱ふそうトラック・バスは2024年9月10日、EV(電気自動車)のバッテリーから電極材や電解質を回収する実証実験を始めると発表した。
シンガポールのスタートアップ企業True 2 Materialsと共同で、三菱ふそうトラック・バスの川崎製作所(川崎市中原区)に実証プラントを設ける。2025年初めにバッテリーセルメーカーが使用できる形で正負極材や電解質を回収する実証実験を実施する。
回収した正負極材や電解質は、追加の処理が不要なハイブレードな配合材料として再利用するという。協力するTrue 2 Materialsは使用済みバッテリーを正負極材や電解質に再生するプロセスを開発している。
True 2 Materialsは、既存の乾式/湿式の製錬とは異なるナノレベルの分子技術により、原料のロスを最小限に抑えながら資源価値を維持できるとしている。また、環境負荷を低減しながら、バッテリーの99.9%を資源として回収できるのが強みだという。バッテリーのリサイクルプロセスでコストの大半を占める金属処理についてもコスト低減を図る。
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