パナソニックは、極微細ミスト技術「シルキーファインミスト」を活用した加湿ソリューションを発表した。繊細な湿度管理が求められる製造現場の湿度ニーズと静電気対策の課題解決に加え、消費電力の低減に貢献する。
パナソニックは2024年8月27日、極微細ミスト技術「シルキーファインミスト」を活用した加湿ソリューションを発表した。国内と中国で、同年8月より受注とサービス提供を開始している。
同ソリューションでは、暑熱対策用ミストシステム向けに開発した、空気と水の極微細ミストを噴射する二流体ノズルを活用している。粒径約7.5μm以下の蒸発性が高いミストが、製造現場の生産設備や製品を濡らすことなく加湿することで、静電気の発生を抑える。
低圧ミストノズルが大規模空間を効率よく加湿するため、従来の電気ボイラーによる蒸気加湿と比較して消費エネルギーを90%低減する。また、ミストの気化熱による冷却効果が空調設備のランニングコストを削減し、CO2排出量の低減に寄与する。
制御盤1台につき最大4系統まで制御でき、1系統には空気電磁弁ユニットと水電磁弁ユニットが1台ずつ必要となる。1系統には最大14個の噴霧ユニットが設置可能で、1列には最大9個まで設置できる。
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