THKが次世代リニア搬送システム、つなぎ合わせを容易に第3回 スマート工場 EXPO[秋]

THKは「第3回 Factory Innovation Week[秋]」の構成展の1つである「第3回 スマート工場 EXPO[秋]」において、次世代リニア搬送システム「VTSシリーズ」を出展した。

» 2024年09月05日 08時00分 公開
[長沢正博MONOist]

 THKは「第3回 Factory Innovation Week[秋]」(2024年9月4〜6日、幕張メッセ)の構成展の1つである「第3回 スマート工場 EXPO[秋]」において、次世代リニア搬送システム「VTSシリーズ」を出展した。

最高速度は毎秒3.0m、最高加速度は2.0G

会場で次世代リニア搬送システム「VTSシリーズ」のデモを実演[クリックで拡大]

 リニア搬送システムは、ワークを載せた可動子をリニアモーターで浮遊させて高速で搬送を行う。個々の可動子を別々に動かしたり、止めたりできるほか、モジュール構造になっており、生産ラインの生産性と柔軟性を高めることができる。

 VTSシリーズもモジュールを組み合わせて垂直あるいは水平循環の搬送レイアウトを構築できる。シフトユニットによる分岐も可能だ。モジュールは300mm、600mm、1200mmの3種類の長さから選ぶことができ、最高速度は毎秒3.0m、最高加速度は2.0Gとなっている。

 ラジアル許容荷重は最大3000Nとなっており、別のテーブルに移し替えることなくモジュール上でロボットにさまざまな作業をさせることも可能だ。引き込み時間の削減に貢献する。

「多品種少量生産、変種変量生産のように日々刻々と変化していく生産ラインに追従できるように、つなぎ合わせ作業を容易にできる機構にしている」(THKの説明員)

 モジュール側のLMレールに特殊部品を搭載しており、走るたびに可動子側へ自動給油を行う。この特殊部品は、モジュール間のわずかなずれを吸収する役割も持っている。

⇒その他の「FAニュース」の記事はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.