アルテアエンジニアリングとノッティンガム大学は、航空宇宙分野のデジタルツインプロジェクトに関する基本合意書を2024年7月23日に締結した。今回のデジタルツインは、この分野としては初の試みとなる。
アルテアエンジニアリングは2024年8月16日、ノッティンガム大学と、航空宇宙分野のデジタルツインプロジェクトに関する基本合意書(MoU)を2024年7月23日に締結したと発表した。今回のデジタルツインは、この分野としては「初」(プレスリリース)の試みとなる。
デジタルツインプロジェクトは、技術実証だけでなく、既存のものの改修評価や新しい航空機や先進的な航空機動性(AAM)車両の電気推進システムの迅速な設計、検証、テストなどに利用できる。
ノッティンガム大学は今回の提携により、設計/シミュレーションプラットフォーム「Altair HyperWorks」、データ分析/AI(人工知能)プラットフォーム「Altair RapidMiner」へ研究者が無制限にアクセスできるようになる。
これらのプラットフォームは、実験データを管理し、デジタルモデルと物理モデル間のループを閉じるための完全なデータ分析と機械学習テクノロジーに加え、AIを活用したマルチフィジックス、複合領域シミュレーションのためのテクノロジーを提供する。また、ノッティンガム大学は、アルテアエンジニアリングのハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)ツールとトレーニングも利用できるようになる。
両チームは現在、バッテリーや燃料電池を含むエネルギー貯蔵、パワーエレクトロニクス、デジタルコントローラー、モーター、ケーブル、インバーター、システムの熱、電力、電磁干渉(EMI)の管理に関する技術を入手している。今後、航空宇宙、輸送に加え、それ以外の分野でも、持続可能性を前進させる新しいソリューションの開発を目指す。
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