部品や組立品の類似性を基本に分類して集約することで、その情報を設計、生産準備や製造、諸管理の各部門に一貫性をもって活用することにより、同一グループの一括生産(ロット集約)が可能となって生産効率を向上させる手法ですが、各部門では、GTを次のように活用して合理化を図ります。
全体的な効果としては、作業効率の向上、機械設備の稼働率の向上、段取り時間の短縮、材料の歩留まり率の向上、スベース効率の向上、工程間の仕掛り量、部品や組立品の在庫量の縮減、見積もり工数の削減、管理工数の低減などが挙げられます。
設計図面の流用、類似設計、変更設計の推進などが行われます。CAD(コンピュータ支援設計:Computer Aided Design)が常識となっている今日では、さらに次の段階としてCAD図面から標準部品を選択し、自動設計ができる仕組みにしておくことで設計段階でのGT化の推進が可能となります。
類似加工物を集めて、加工法を自動化し、段取り作業を共通化したものをまとめることによって段取り時間を短縮できます。また、GTコード化された図面の管理は手作業では限界があります。CAM(コンピュータ支援製造:Computer Aided Manufacturing)まで連結したシステムの構築も必要となってきます。
類似品の見積もり資料を流用することによって、新規部品や組立品の見積もり作業や加工作業の手順計画の省力化を図ることができます。
GTを用いた生産を導入する手順は以下のようにまとめることができます。
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