横浜ゴム、コンベアベルトの異常を遠隔から検知できる技術を確立製造ITニュース

横浜ゴムは、稼働中のコンベアベルトをリアルタイムで遠隔から監視し、異常を検知できるセンシング技術を確立した。今後、同技術で検知したデータに基づき、コンベヤベルトの最適な運用管理を提案する総合ソリューションサービスの構築を進める。

» 2025年01月10日 10時00分 公開
[MONOist]

 横浜ゴムは2024年12月18日、稼働中のコンベアベルトをリアルタイムで遠隔から監視し、異常を検知できるセンシング技術を確立したと発表した。フィールド実証テストとして、実際に稼働している製品を用いて、2022年2月〜2024年12月に検証した。

キャプション センシング技術を活用した総合ソリューションサービスの概念図 出所:横浜ゴム

 同技術は、コンベヤベルト内部に独自開発のRFIDタグを内蔵し、通常の点検では確認できない摩耗や損傷、温度変化などのデータを取得。インターネットを経由し、得られたデータを同社の開発部門へ送信する。

 さらに同社は、同技術で検知したデータに基づき、コンベヤベルトの最適な運用管理を提案する総合ソリューションサービスの構築を進める。各種データをクラウド上で共有することでユーザーが異常を早期発見でき、損傷や火災発生リスクの予知をサポートする。

 今後、総合ソリューションサービスの構築を進め、2027年中の提供開始を目指す。これを活用することで、潜在的なリスクを検知して事故を未然防ぎ、安全性を向上できるようになる。同時に、保全コストの削減や点検作業の負担軽減、人手不足の対策にも寄与する。

⇒その他の「製造ITニュース」の記事はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.