Stratasysは、新しい3Dプリンタ「J5 Digital Anatomy」を発表した。患者個別のリアルな人体モデルを作成できるため、患者の予後改善や医療業務の効率化、医療機器の迅速な開発に役立つ。
Stratasys(ストラタシス)は2024年6月19日(現地時間)、新しい3Dプリンタ「J5 Digital Anatomy」の発売を発表した。患者個別のリアルな人体モデルを作成できるため、患者の予後改善や医療業務の効率化、医療機器の迅速な開発に役立つ。
J5 Digital Anatomyは、本物とそっくりの患者個別の人体モデルを作成可能で、術前に計画を立てて手術にかかる時間やコストを削減できる。加えて、医療スタッフ同士やスタッフと患者とのコミュニケーションの質を向上できる。
人体モデルは、実際の人体組織、骨格の構造、血管系の挙動や反応を模倣したもので、実物に近い放射線透過性を備える他、縫合や切開、スクリュー挿入などの手技に、リアルな触覚を提供する。医療機器を開発する際の反復サイクルが迅速化し、動物実験の必要性を減らして開発期間を短縮できる。
コンパクトで設置面積が小さく、総所有コストを抑えられるため、予算や設置スペースに制約がある施設にも適している。また、費用対効果の高いトレーニングリソースとして、高品質な教育ツールを手頃な価格で提供できる。
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