2050年の海の流通や資源活用の在り方は、古野電気がビジョン発表 : 船も「CASE」
古野電気は海洋の未来や社会環境など2050年の姿をまとめた「Ocean 5.0」の特設Webサイトを公開した。
古野電気は2024年7月10日、海洋の未来や社会環境など2050年の姿をまとめた「Ocean 5.0」の特設Webサイトを公開した。
Ocean 5.0は、さまざまな文献を基に古野電気が予測した未来の社会の在り方だ。海の恩恵を発見して海に進出した時代をOcean 1.0、海に自由に航海して海を活用した時代をOcean 2.0、そして人類が海を支配してきた時代をOcean 3.0と定義。現在はOcean 4.0であり、環境などに配慮して持続可能性を模索し、海を持続させる時代と位置付けている。
Ocean 5.0では、全ての生き物が海の恩恵を受けながら、海に“恩返し”する共存共栄の時代が来るとしている。環境や災害、流通、資源、生物多様性、海上での生活空間の創出など海を取り巻く重要テーマを設定し、古野電気が目指す取り組みや、共創パートナーとともに実現したいことを取りまとめた。経済発展と社会課題の解決を両立しながら、サステナブルな未来の実現を目指すとしている。
古野電気は2048年に創業100周年を迎える。Ocean 5.0は100年企業としての長期方針も兼ねている。
Ocean 5.0の重要テーマ[クリックで拡大] 出所:古野電気
海への進出から共存共栄へ[クリックで拡大] 出所:古野電気
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