大日本印刷は、真空断熱材を使った「DNP多機能断熱ボックス」を27%軽量化した新製品を開発した。軽量化により、保冷剤を多く搭載可能になったことで、より長時間の冷凍や冷蔵にも対応できる。
大日本印刷(DNP)は2024年6月14日、真空断熱材を使った「DNP多機能断熱ボックス」を27%軽量化した新製品を同日に発売したと発表した。冷凍や冷蔵食品、チルド食肉類、医薬品、化学薬品類などの輸送を手掛ける流通、小売り業を中心に提供し、ドライバーの負荷低減や配送によるCO2削減に貢献する。
2017年に発売したDNP多機能断熱ボックスは、電源なしで内部の温度を長時間一定に維持し、長距離輸送に対応する。新製品は、真空断熱材を工夫することで、従来品から27%軽量化した。軽量化により、保冷剤を多く搭載可能になったことで、より長時間の冷凍や冷蔵にも対応できる。
また、一般的な発泡断熱材を用いたボックスと比較して、保冷時間が約2.2倍向上した。荷物を入れた状態で、電源を使用せずに長時間保管できるため、冷凍品などの荷物が届いた際もすぐに仕分けする必要がない。
サイズは39×65×44.5cm(内寸)で、112リットル(L)まで搭載できる。折り畳み時は22.5×73.5×51cm(外寸)のため、収納場所を取らない。
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