オリックス・レンテックは「第7回 次世代3Dプリンタ展」に出展し、BLTの金属3Dプリンタで造形した航空機エンジン部品の大型サンプルなどを展示していた。
オリックス・レンテックは「第36回 ものづくり ワールド[東京]」(会期:2024年6月19〜21日/会場:東京ビッグサイト)の構成展の1つである「第7回 次世代3Dプリンタ展」に出展し、Xi'an Bright Laser Technologies(以下、BLT)の金属3Dプリンタで造形した航空機エンジン部品の大型サンプルなどを展示していた。
BLTは中国の金属3Dプリンタメーカーで、アジアで唯一のAIRBUS(エアバス)の認証量産AM(アディティブマニュファクチャリング)最終部品製造サプライヤーとして航空機部品の受託造形を行うなど、技術力と品質に定評があるという。オリックス・レンテックでは2023年6月からBLT製金属3Dプリンタの国内販売権を取得しており、販売やレンタルなどを行っている。
同社展示ブースの正面には、直径1350mm、高さ205mmものチタン合金製の中圧圧縮機ケース(航空機エンジン部品)が展示されていた。最大1500×1500×1200mmの造形が可能なBLT製金属3Dプリンタ「BLT-S1500」で製造したもので、壁面圧は約2mmで、「強度と軽量化を両立している」(説明員)とのことだ。
その他にも、ステアリングコラム関連パーツや筐体ケースといった電気自動車(EV)向け部品など、大小さまざまな造形サンプルを数多く展示しており、BLT製金属3Dプリンタの造形精度や品質の高さをアピールしていた。
さらに、2023年5月に提供を開始した3Dプリント造形シミュレーションサービス「3D-FABs」の体験コーナーも設けられており、一連のサービスの流れや機能などを訴求していた。
3D-FABsはアカウント登録すれば、誰でも無料で利用できる。手持ちの3D CADデータをアップロードするだけで造形姿勢やサポート材の配置、造形時の注意点などをWebブラウザ上で確認できるため、3Dプリンタ活用のノウハウ習得にも役立つ。もちろん、部品調達の手段としても活用できる。造形の可否判定から、概算費用や納期の算出までをワンストップで提供し、同社の受託造形サービス「3Dプリンター出力サービス」に正式見積もりを出したり、発注したりすることも可能だ。現在、3D-FABsでは6種類の3Dプリンタ、10種類の材料から用途に適した組み合わせを比較、検討できるという。
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