　川崎重工取締役会長の金花芳則氏は「川崎重工は、水素キャリアとしての液化水素に着目し、水素液化機、液化水素運搬船、液化水素貯蔵タンクなど、国際的な水素サプライチェーンの構築に必要なあらゆるコア技術を開発している。世界最大の需要がある欧州の水素市場において、ドイツでの取り組みは極めて重要だ。ダイムラー・トラックは液化水素を燃料とする次世代燃料電池トラックの開発を進めており、液化水素市場の先駆けになるだろう」とコメントした。

　ダイムラー・トラック取締役会会長兼 CEO マーティン・ダウム氏は「ダイムラー・トラックは、持続可能な道路貨物輸送を推進しており、水素は脱炭素化の重要な役割を果たす。われわれは適切にトラックやバスを提供することに加えて、グリーン水素のサプライチェーンを構築し、それによってコストを下げることが極めて重要だと考えている。川崎重工との取り組みは、経済的な価格でグリーン水素の提供を実現しようとしているわれわれの活動をより一層強化する」と述べた。

写真左手前から川崎重工取締役会長の金花芳則氏、ダイムラー・トラック取締役会会長兼 CEOのマーティン・ダウム氏。写真左奥から在ドイツ日本国大使館特命全権大使の柳秀直氏、経済産業省副大臣の岩田和親氏、欧州委員会上級委員副委員長のマロシュ・シェフチョビッチ氏、連邦経済・気候保護省政務次官のステファン・ヴェンツェル氏［クリックで拡大］出所：川崎重工

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