PTCは、CADソリューションの最新版「Creo 11」と、SaaS CADソリューション「Creo+」の最新版を発表した。設計者が日常的に使う主要設計機能を強化し、優れたデザインをより短時間で提供できる。
PTCは2024年5月8日、CADソリューションの最新版「Creo 11」と、SaaS(Software as a Service) CADソリューション「Creo+」の最新版を発表した。設計者が日常的に使う主要設計機能を強化し、優れたデザインをより短時間で提供できる。
Creo 11では、マルチボディのコンセプトを支援する機能、部品設計作業の効率化、アセンブリをシームレスに扱うために改良されたシュリンクラップ機能、パッケージングを最適化する高度な境界ボリューム機能などを実装。これにより、操作性と生産性の向上が見込める。
さらに、電動化への改善を図り、配線やECAD-MCAD連携の機能を強化している。配線機能を活用することで、正確な配置やカスタム部品の効率的な配置が可能になる。また、複合素材を用いる設計やシミュレーション、製造の支援機能を拡張した。
モデルベース定義(MBD)機能も拡張。ユーザー定義のテキスト、パラメーターコールアウト、セマンティック参照を利用して、人とマシンが設計データを読み取れる単純なテーブルとして整理する。
新たなシミュレーション駆動機能を実装したことで、デザインのアイデア、ガイダンス、検証作業を向上できる。AI(人工知能)を用いたジェネレーティブデザイン機能では、フィーチャーサイズの最小限度、ベアリング荷重サポート、平面対称の拘束条件に関する機能を強化。また、最適化した付加製造、切削製造対応機能により、効率化や幅広い製造工程に対応する。
Creo+の最新版では、Creoの実証済みの機能群に加え、クラウド化したコラボレーション機能やライセンス確認機能も利用できる。オンプレミス版Creoと上位互換性を備えており、データ変換は必要ない。
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