ここからは、インタビュー調査の内容についてまとめた結果を報告する。インタビューの目的は、メーカーの設計開発者がサプライヤーを選定する際の心理を調査することでマーケティングの品質向上させることである。今回は、以下の4人の方にインタビューを行った。
質問内容は以下の10項目である。
外注先を探すシチュエーションは、「既存のサプライヤーで対応できないとき」がほとんどであった。量産の場合はコストを重視し、試作の場合は技術を優先することが多かった。
新規外注先の調査は、自社の購買担当や商社、展示会などを通して行う他、Web検索も併用していた。リーチを高めるためには、WebサイトのSEO対策には力を入れつつ、展示会への出展も重要であることが分かった。
Webによる情報検索を行うときは、材料名、加工方法、ロット数、機能などを組み合わせて検索することが多いようである。設備名や地域名で検索するケースは少なかった。設計開発者をターゲットにする場合は、前者のキーワードでSEO対策をする必要がある。
取引先を探す際に、最も重要視していたのは実績であった。製品実績、取引先実績を確認しており、ISO認証などはそれほど重要ではないとのことだ。ただし、工場や検査室の様子、不良品が発生したときの対応実績などは確認したいとのことであった。
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