東芝デジタルエンジニアリングは、担当者が不在で運用や保守が困難になったシステムを、生成AIを活用してリバースエンジニアリングする新たなサービスの販売を開始する。
東芝デジタルエンジニアリングは2024年4月1日、担当者が不在で運用や保守が困難になったシステムを、生成AI(人工知能)を活用してリバースエンジニアリング(逆設計)する「生成AI活用リバースエンジニアリングサービス」を、同月より販売開始すると発表した。
リバースエンジニアリングとは、既存のソフトウェアに対するプログラム解析や構造分析、動作解析により、システム設計図や構成を導出する技術を指す。新サービスでは、生成AIに既存のプログラムや運用マニュアルなどを取り込み、プログラム構造を解析する。その後、同社のITエンジニアによる正当性の検証を経て、設計書を作成、整備する。
加えて、生成AIで解析した結果から、安定したシステム稼働に貢献するドキュメントやプログラムの最適化、システム試験のテストケース生成なども可能だ。必要に応じて、システムの刷新も提案する。
設計や各種ドキュメントが適切に更新されていないシステムは、担当者以外運用や保守ができないため、担当者の転職や退職に伴って安定稼働が難しくなることが課題となっている。このような場合、システムやプログラム構造を改めて明確化するリバースエンジニアリングが必要となるが、従来の手法は人手によるため時間的、経済的なコストを要していた。
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