エクサウィザーズは、ChatGPTなど生成AIの利用実態に関するアンケート調査結果を発表した。2023年4月の前回調査では「日常的に使用する」の回答は7.2%だったが、今回調査では20.3%と大幅に増えた。
エクサウィザーズは2023年9月7日、ChatGPTなど生成AI(人工知能)の利用実態に関するアンケート調査結果を発表した。
今回の調査は、同社が同年8月に実施したセミナーの参加者を対象としたもので、368社518人から回答を得た。生成AIの利用状況をレベル1(関心なし)からレベル5(日常的に使用)までの5段階に分類し、業務での活用状況を尋ねた。
その結果、レベル5(日常的に使用)は、前回2023年4月調査時の7.2%から20.3%に大幅に増加。レベル4(時々使用)と合わせると、全体の60%以上となった。
業種別に見ると、「金融、保険」のレベル5が前回の約4%から22.0%へと大幅にアップ。また、前回はレベル5の回答がなかった「建設」「電力、ガス、運輸など」で大幅に増加している。レベル5が最も少ないのは「製造」で、14.9%となった。レベル5と4の合計の比率が多いのは「卸、小売」「医療、製薬」で70%を超えている。
導入範囲と活用状況の関連を見ると、レベル5が最も多いのは全社的に導入した企業で31%を占めた。特定部門や希望者のみ導入している企業と比較して10ポイント以上高くなっている。全社で導入するに当たって、生成AIの利用方針を定めたり、各部門での最善の方法を共有したりすることで、活用が促進されているようだ。
役職別の活用状況は、どの役職も前回調査と比べて利用が増えているが、特に社員クラスのレベル5が9.3%から約3倍に増えた。レベル5と4を合わせると65%が利用している。経営層のレベル5、4の合計も約2倍に増えており、文書作成だけでなくアイデア出しや自分の考えを整理するのに活用していることが分かった。
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