NVIDIAは、世界中のヘルスケア企業が、どのクラウド上でも最新の生成AIを活用できるようにする20種以上のマイクロサービスの提供を開始した。
NVIDIAは2024年3月18日、世界中のヘルスケア企業が、どのクラウド上でも最新の生成AI(人工知能)を活用できるようにする、20種以上のマイクロサービスの提供を開始したと発表した。マイクロサービスを使用してAIを新規および既存のアプリケーションに簡単に統合でき、クラウド、オンプレミスで実行できる。
これらのNVIDIAヘルスケアマイクロサービスには、高度な画像処理、自然言語と音声認識、デジタル生物学の生成、予測、シミュレーションを可能にするために、NVIDIA NIM AIモデルとワークフローが含まれている。
NVIDIA NIMは、画像処理、医療技術、創薬、デジタルヘルスにわたり、モデルの増大するコレクションに対して最適化された推論を提供し、生成生物学や生成化学、分子予測に用いられる。NIMマイクロサービスは、ソフトウェアプラットフォーム「NVIDIA AI Enterprise 5.0」を通じて利用可能だ。
このマイクロサービスには、生成化学のためのMolMIM、タンパク質構造予測のためのESMFold、薬物分子と標的との相互作用との理解に役立つDiffDockなど、創薬のためのモデルのコレクションも含まれる。VISTA 3Dマイクロサービスは3Dセグメンテーションモデルの作成を加速し、Universal DeepVariantマイクロサービスはDeepVariant実装と比較し、ゲノム解析ワークフローでのバリアントコールの速度を50倍以上向上させる。
また、創薬、医用画像処理、ゲノム解析などのヘルスケアワークフローを高速化するために、Parabricks、MONAIなどのNVIDIAアクセラレーテッドソフトウェア開発キットとツールが、NVIDIA CUDA-Xマイクロサービスとしてアクセス可能となっている。
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