ロボットが一緒に歩いてくれて分かったうれしさ、楽しさオートモーティブメルマガ 編集後記

実際に一緒に歩くと印象が違うのですよ。

» 2024年02月07日 12時00分 公開
[齊藤由希MONOist]

 この記事は、2024年2月7日発行の「オートモーティブ メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。


ロボットが一緒に歩いてくれて分かったうれしさ、楽しさ

 東京に出てきてからしばらく、人混みを歩くのが苦手だったのを思い出しました。何年も住んでいる今となっては通勤ラッシュの時間帯の駅でも人の流れに合わせてうまく歩けるのですが、当時はとにかく難しかったのです。

 通勤時間帯に関して言えば、土地勘がなく、行く駅全てが見知らぬ場所だったのが難しさの要因かと思います。目的地やルートが分かっているからこそスタスタ歩けるのであって、知らない場所では周囲をキョロキョロ見ながら歩くので自然と速度が落ちます。休日のショッピングモールなどのように、ぶらぶら歩く人がたくさん居る場所は通勤時間帯とはまた違う難しさがありますね。

 「こっちに向かってくる人たちの顔ではなく、人と人の胴体あたりで隙間を見ながら一定の速度で進めば向こうも自然と譲ってくれる」と高度なアドバイスをくれた人もいましたが、一番簡単なのは同じ方向に行く人についていくことでした。そんなことを考えていたのは、本田技術研究所が開発中のロボット「WaPOCHI」がきっかけです。

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