富士通は、「CEATEC JAPAN 2018」において、コミュニケーションロボット「ロボピン(RobiPin)」を展示した。2016年から開発している製品で、現在は受付案内用などでの提案を進めている段階。
富士通は、「CEATEC JAPAN 2018」(2018年10月16〜19日、幕張メッセ)において、コミュニケーションロボット「ロボピン(RoboPin)」を展示した。2016年から開発している製品で、現在は受付案内用などでの提案を進めている段階。
ロボピンは地図アプリなどの位置表示に用いられるピンをモチーフにしたロボットだ。高さは本体部が30cm、台座が11.4cmで、重量は5kg。ロボットの会話内容や動作といったコンテンツは、台座と接続したPCによって制御する。ロボットの頭に当たる部分の中央にはカメラが組み込まれている。また、顔、腕、胴の合計で6自由度の動作が可能だ。
ロボピンの特徴は2つ。1つは、制御にクラウドを使う必要がないことだ。台座と接続するPCだけで制御を行える。もちろんクラウドも組み合わせられる。もう1つは、プログラミング知識がなくてもロボットの動作内容を実装できることだ。ひな型となる業務プロセスを基に用意した機能テンプレートを選び、Microsoftの「PowerPoint」などで作成した画面に対して対応するロボットの動作をひも付けていくだけでよい。
展示では、ロボット制御技術を手掛けるアスラテックの協力により、複数台のロボピンが「東京五輪音頭」を踊る中で、中央の1台のロボピンが来場者の動きをセンシングしてリアルタイムにトレースして動作するデモを披露した。「多くの女性から『かわいい』と言ってもらえるデザインもロボピンの大きな特徴だろう。実際に、既に評価をいただいている案件でも、かわいさが差別化のポイントになっている」(富士通の説明員)という。
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