騒音の低減と大流量を両立するトリム技術を発表3Dプリンタニュース

Emersonは、ロータリーバルブとグローブバルブに使用する「Fisher Whisper トリム技術」を発表した。容量を増やせるトリム形状を創造すると同時に、騒音を低減する。

» 2024年01月12日 09時00分 公開
[MONOist]

 Emersonは2023年12月11日、ロータリーバルブとグローブバルブに使用する「Fisher Whisper トリム技術」を発表した。AM(アディティブマニュファクチャリング)に加え、最先端技術の採用により、容量を増やせるトリム形状を創造すると同時に騒音を低減する。

 ロータリーバルブはグローブバルブに比べて安価だが、トリム構成により騒音レベルが高くなる。ロータリーバルブ用のFisher Whisper トリム技術は、積層造形法の採用によって騒音を最大20dBAに低減した。ロータリーバルブの大容量を維持しつつ、従来比で騒音を10dBA改善している。なお、同技術のソリューションは、グローブバルブに比べて小さなサイズで低騒音化できる。

「Fisher Whisper トリム技術」のイメージ 「Fisher Whisper トリム技術」のイメージ[クリックで拡大] 出所:Emerson

 また、グローブバルブ用のFisher Whisper トリム技術は、積層造形法を採用し、大容量の低騒音トリムを設計できる。同技術を採用したグローブバルブは、流量が従来のトリム設計に比べて20%増加し、騒音を最大30dBA低減する。これにより、大型バルブを使用する場面でも小型バルブが使用可能となる。

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