Excelを使った周波数分析を筆頭に骨太解説が多数！ カシオやAppleの話題も人気：メカ設計 年間ランキング2023（3/3 ページ）

[八木沢篤，MONOist]

エアコンの動作原理を掘り下げた記事が第5位に!!

　第5位は、日本機械学会 設計研究会の大富浩一さんの連載「1Dモデリングの勘」の第20回「エアコンのモデリング（その1） 〜エアコンの作動原理を理解する〜」でした。この記事では、外観からその機能を理解することが難しい製品の代表例としてエアコン（エアコンディショナー）を取り上げ、その動作原理について熱力学の基本に立ち返って考察しています。なお、この次の第21回でエアコンのモデリングの詳細について解説しています。

エアコンの原理［クリックで拡大］

その他、TOP10入りした記事を一挙紹介

　第6位は、2024年初旬に米国での販売がスタートする予定の「Apple Vision Pro」をテーマに、ジャーナリストの林信行さんが“製造業での可能性”を解説した記事「『Apple Vision Pro』で何ができる？　製造業での活用の可能性を探る」となりました。この手のデバイスは実際に体験してみないと分かりませんが、質の高い没入体験、視線と指先のジェスチャーによる優れたユーザーインタフェース（UI）がどの程度のものなのか非常に気になります。そして、肝心の製造業での可能性に関しては、Apple Vision Proがお披露目された「WWDC23」の中で、いくつか製造業向けアプリケーションの紹介があったようです。実際に普及するのかは未知数ですが、XRの利用がより身近になることを期待しています。

2023年6月開催の「WWDC23」で発表された「Apple Vision Pro」［クリックで拡大］

　そして、既に紹介済みの第7位と第8位を飛ばして、第9位にランクインしたのが346 創業者／共同代表の菅野秀さんの連載「設計者のためのインダストリアルデザイン入門」の第2回「設計者が学ぶべきデザイン基礎知識 〜かたちの比率〜」でした。製品開発に従事する設計者に向けて、インダストリアルデザインの活用メリットと実践的な活用方法を紹介するという連載で、設計者がデザイナーと協業しながらモノづくりに取り組んでいくためのポイントを毎回詳しく解説しています。デザイナーとのやりとりに悩む設計者の皆さん、ぜひご覧ください！

　第10位は、衝撃的なタイトルで話題となった「今までと同じようにモノづくりができなくなる製造業」でした。こちらは、キャディの白井陽祐さんの連載「大変革時代の設計者 部門連携とデータ活用の重要性」の第1回で、図面データ活用と部門間連携の重要性を説く本連載の起点として、日本の製造業が直面している課題について切り込んでいます。

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　以上、2023年のMONOist メカ設計フォーラム年間記事ランキングでした。やはり、昨年（2022年）同様、MONOistらしい骨太の解説記事が大半を占める結果となりましたね。引き続き、設計者の皆さんのお役に立てるような記事を発信していきたいと思います。2024年もぜひご期待ください！　（以下、ランキング再掲）

MONOist メカ設計フォーラム 人気記事ランキング TOP10

2023年1月1日〜12月21日

順位

記事タイトル

1

Excelを使って周波数分析をやってみよう！

2

中国で一目置かれる日本人になるためには

3

G-SHOCK 40周年モデルはパッケージもとことんエコ、カシオの環境配慮への取り組み

4

カシオが設計者CAEによるフロントローディングで関数電卓の従来課題を解消

5

エアコンのモデリング（その1） 〜エアコンの作動原理を理解する〜

6

「Apple Vision Pro」で何ができる？　製造業での活用の可能性を探る

7

騒音低減技術の基本「遮音」と「吸音」を理解する 〜吸音について〜

8

吸音材と遮音材を使ったら騒音を何デシベル低減できる？

9

設計者が学ぶべきデザイン基礎知識 〜かたちの比率〜

10

今までと同じようにモノづくりができなくなる製造業

このランキングは、MONOistで2023年に公開されたメカ設計関連の記事の閲覧数を基に作成しています。

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