ソラコムのデータ通信サービス「SORACOM Air」の契約回線数が、600万回線を突破した。同サービスは、IoT製品やサービスの開発や運用を支援するプラットフォームだ。
ソラコムは2023年10月25日、データ通信サービス「SORACOM Air」の契約回線数が600万回線を突破したと発表した。同サービスはIoT(モノのインターネット)向けのデータ通信を軸としており、IoT製品やサービスの開発、運用を支援するプラットフォームだ。
「SORACOM Air for セルラー」は、1枚のSIMで世界中の通信事業者のセルラーネットワークが利用できるデータ通信サービス。使用するSIMは、使うエリアや用途に合わせて、購入後にもOTA(Over the Air)で通信契約を追加できる。
世界の180以上の国と地域で利用でき、複数の通信事業者の回線が使えるマルチキャリアに対応する。ウェアラブル端末や車載デバイス向けに、基板に直接取り付けられるチップ型eSIM(Embedded SIM)も提供しており、セルラー向け契約回線の50%を占める。
ソラコムのサービスは、特に製造、エネルギー業界におけるIoT活用を支えており、定期点検の自動化やリモートメンテナンス、データを活用した予知保全などに対応する。同社のコンサルタントが外部CTOの立場でIoTシステム開発をサポートする「プロフェッショナルサービス」も提供している。
IoTシステムにおける換気促進、リモートアクセス、予知保全などの仕組みを解説し、開発者の学習を支援する手順書「IoT DIYレシピ」を無料公開している。また、次世代SIM技術の「iSIM」に関する実証実験を進めており、2023年度中にはiSIMモジュールを商用提供予定だ。
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