RTKによる高精度位置情報測位サービス、ヘルメットに装着可能な超小型端末でウェアラブルニュース

NTTコミュニケーションズは、RTK測位技術による高精度位置情報測位サービス「Mobile GNSS」の提供を開始した。建設現場にGNSSを導入しやすくなり、正確な位置情報による現場の安全性や生産性向上が期待できる。

» 2023年11月02日 14時00分 公開
[MONOist]

 NTTコミュニケーションズは2023年10月18日、衛星測位システム(GNSS)を用いたRTK測位技術による高精度位置情報測位サービス「Mobile GNSS」を発表した。販売あるいはレンタルで提供する。

 Mobile GNSSでは、アンテナやバッテリー、LTEモジュールを内蔵した超小型GNSS受信端末と、通信サービス、GNSS位置補正情報サービスをワンパッケージで提供する。GNSS受信端末の小型化で、建設現場の作業員や建設資機材にGNSSを導入しやすくなり、正確な位置情報による現場の安全性や生産性向上が期待できる。

キャプション 「Mobile GNSS」パッケージ提供イメージ[クリックで拡大] 出所:NTTコミュニケーションズ
キャプション 建設現場での活用イメージ[クリックで拡大] 出所:NTTコミュニケーションズ

 同サービスの超小型端末は、マイクロテクノロジーの技術協力のもと、GNSS受信端末「MTRTK3」を採用した。MTRTK3はu-blox Holding製の「ZED-F9P」モジュールを搭載している。サイズは75×42×24mm、重量は約86gで、ヘルメットなどに装着して作業員が負担なく携行できる。

キャプション 超小型GNSS受信端末「MTRTK3」 出所:NTTコミュニケーションズ

 通信および位置情報サービスは、NTTコミュニケーションズの「IoT Connect Mobile TypeS」のeSIMと、NTTドコモの「docomo IoT高精度GNSS位置情報サービス」を使用する。RTK測位により誤差数cm以内という高精度な測位が可能となり、建設現場内の人、機械などの正確な位置を可視化できる。

⇒その他の「ウェアラブルニュース」の記事はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.